2018年日本トライアスロン選手権レースレポート

10月14日(日)に開催された日本トライアスロン選手権のレースレポートをお送りします。

漸く晴れた中でのレースになれ、応援の方も例年に比べると楽しいレース観戦になったのではないでしょうか。

選手からしても、雨が降ってしまうといつも以上に気を使わなければいけない場面が増えるので、今年は気持ちよくレースができました。

肝心の結果は22位。結果以上に得たものが多いレースになりました。

それではレースレポートをどうぞ。

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何回出ても日本選手権前は緊張する。

一昨年、昨年とは違い、ある程度レースとして形になりそうなだけに、そわそわした。

しっかり対策したテスト前のような気持ちだ。(そんな経験あるのか)

レース前に普段からお世話になっている権田さんに体を見てもらう。

忙しい中、ポンコツな体をケアしてくれる敏腕鍼灸師だ。

何となくだけど、緊張しているのは選手だけじゃないんだと感じる。

貴重な時間を割いている以上、結果がほしいのは選手だけじゃない。

いつも通りの施術も緊張感がある。

そんな中いつも通りな自転車屋さん。

トライアスロンを続けるかどうか悩んでいた私に、最後の一押しをした人だ。

一通りバイクを見てもらいラウンジへと向かう。

バイクチェックを済ませ、トランジションエリアへと向かう。

余裕をもって行動していたはずだが時間がない。

いつも早めを心がけているものの、気が付いたら時間が無くなっている。

今回もなんだかんだで、トランジションエリアを出るのが最後だった。

計測タグを受け取り、入水チェックへと向かう。

入念に入水の確認、しっかり心拍を上げておく。

(Photo by Yuki Toda )

アップを終えると、いろんな方面から声が聞こえる。

大学の同期や他大の後輩、スクールのみなさま。
感謝の気持ちでいっぱいになる。

〇スイム

スタート位置は例年と違い、右側につめてみる。

作戦としては速い集団にジョインするという至ってシンプルなもので、果たして作戦と呼んでいいものかという感じだ。

選手がスタートラインに並び、フォーンが鳴る。

隣の望月選手が好スタートを切り、どうあがいても前で入水できなさそうだったので、おとなしく後ろに入らせてもらう。

そのまま順調に1stブイまで進んだ。

内側には吉川選手。

バトルするまでもなくブイをターンできそうだと思ったその瞬間、下半身が沈む。

そして間髪入れず上半身も持っていかれる。

やられた。

そんなことを思いながら平泳ぎのキックを入れて体勢を立て直す。

気が付けば選手に囲まれていた。

前を向けば、先頭集団のけつから10m弱は離されている。

ここが勝負どころだと言い聞かせるものの、振り払って進むほどの馬力はなく、第2集団の先頭になってしまう。

そこからは可もなく不可もなく、降ってくる選手を吸収しながら進んでいく。

しかし、泳ぎながら渡部選手、阿部選手を確認し、あきらめることはないと言い聞かせる。

ビーチランで差がつかないようにスイムアップ100m前からポジションを上げて第2集団の前の方で上がる。

先頭から1分強。なえている場合じゃない!!!

〇バイク

トランジションエリアに入って後ろを振り向く。

走れる選手がわんさか。

できれば連れていきたくない一心でバイクに飛び乗り踏む。

協調してくれた小原選手、渡部選手と引き離しを試みるも無駄足になってしまった。

ここからはアタックの打ち合いが始まる。

目的としてはランナーを連れていきたくないというところと、乗れない選手をふるいおとしたいというところだ。

しかし、長年一緒にレースをする間柄でもここまで意思疎通ができないのかというくらいに息が合わない(笑)

(Photo by Wataru Oshiro )

何なら、一度決まりかけた逃げを自分がつぶしてしまうという失態。

純粋な走力不足を痛感してしまう形となった。

その後も谷口選手、杉原選手といった有力どころをキャッチしていくが、優位な展開にはならなかった。

結局大集団のままトランジションエリアへ。

〇ラン

つりかけの脚を目いっぱい動かしながら前へ進んでいく。

鼻水やよだれを拭く暇があれば一歩でも前へ進みたい。

上がっていく顎、飛び交う応援、ヤジ。

胸はそらないように、骨盤は前傾しないように。

そんなことを考えながら走る。

だが、思考に余裕があるのも最初だけだ。

次第に、顎が上がり、胸が反り始め、骨盤が前傾し始める。

そんな中、力になるのは応援だ。

お台場の応援はどこに行っても途切れない。

きつい中でも踏ん張れる。

一度は落ちかけたペースも、次第に息を吹き返す。

ランは毎度のごとく自分との戦いだった。

〇総括

終わってからたくさんの人が出迎えてくれた。

決していい結果ではなかったが、見てて楽しいレースだったといってもらえてうれしかった。

もちろん、選手として求められるのは結果だ。

しかし、こうして競技を見てもらって、何かその人の中で色んな感情が芽生えることが一番大切だと思う。

来年はもっとたくさんの人に見に来てもらい、いろんなものを感じ取ってほしい。

出てる選手一人一人にストーリーがある。

ぜひお台場へ足を運んでいただき、熱い気持ちになってほしい。

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